トイカメラの最大の魅力と言えばクロスプロセスと思っているんだけど、今回は3種類のフィルムで撮った写真をクロスプロセス現像して比較してみた。
※クロスプロセスについては下の記事から↓↓↓
Agfa CT Precisa 100
フィルムにはAgfa CT Precisa 100を使用。僕の一番のお気に入りのフィルム。時々、予測不可能な色合いを見せてくれる。
クロスプロセスっぽくない写真。晴れの日に撮ったけど、なぜか曇りのような背景になってしまった。タイヤと車体の黒色が強調されシックでレトロな雰囲気になった一枚。
この日は確か近所の神社に行って撮影したんだけど、36枚撮りの内およそ8割がこんな感じの緑がかった写真になってしまった。この鳥居は元々朱色なんだけど、今回のクロスプロセスでは赤色の発色は弱いように感じた。
夕方の風景を撮った写真。鳥居の写真と同じように緑の発色強めで赤の発色弱め。トンネル効果とグラデーションが綺麗に相まっており、オレンジ→緑→黒と綺麗に変化している。
この写真もトンネル効果と青色のグラデーションが綺麗に相まっているが、ピンボケしている点が残念でならない。
Agfa Vista 200
フィルムはAgfa Vista 200を使用。鮮明な色合いがとても印象的なフィルムだ。
夕焼け空を撮ったら橙色から赤、そして赤紫へと変化するグラデーションが写し出された。
観覧車と空。一つずつ色の違うゴンドラがよく写っている。クロスプロセスでよく見る強烈なコントラストは見られず、レトロな雰囲気が漂う。
FUJI Velvia100
とにかく赤色系の発色が強烈。ロモグラフィーから販売されているレッドスケールフィルムのような発色をする。
神社の狛犬を撮るも全体的に赤みがかった色に。中々、癖の強いフィルムだ。
こちらも全体が薄いピンクに染まった。桜の色が写真全体に染み込んだような印象を受ける。
まとめ
Agfa CT Precisa 100は緑の発色が強く、赤の発色が弱い傾向であった。
また、Agfa Vista 200は鮮やかで彩度が強い印象を受けた。Agfa Vista 200についてはクロスプロセスせずともある程度コントラスト強めの写真が撮れると思う。
Agfaは大好きなフィルムの一つだけど、現在は生産終了しているので入手困難。手に入れたい方はフリマサイトなどを利用するしかないと思う。
FUJI Velvia100は赤~ピンク系の強烈な発色をし、写真全体が赤~ピンクになってしまった。あまり好みじゃなかったので、おそらく二度と使わないんじゃないかな。
クロスプロセスは使用するフィルムの影響を大きく受けるので、使うフィルムの種類は何を撮るのか決めたうえで検討する必要がある。ただし、経験上プリントしてみたら予想と全く違い裏切られる事なんて度々起こるので、それも含めてクロスプロセスを楽しめればと思う。